モノづくりの知られざる「逸話」をお伝えする「Side Story(サイド ストーリー)」。
第2話は、日本でも大人気のポルトガルを代表するカトラリーブランド「Cutipol(クチポール)」についてお話ししたいと思います。
「ポルトガル(PO)のカトラリー(CUT)」という意味で名付けられた「Cutipol(クチポール)」。その名前の通り、他に類を見ない美しいデザイン性と人間工学を取り入れた機能性で、世界中で愛される、ポルトガルを代表するカトラリーブランドへと成長しました。
こちらは、海外展示会のでクチポールブースの様子です。
コロナ禍で海外での大きな展示会の開催も見送られ続けていますが、美しいカトラリーが並べられたクチポールのブースは、世界各国のバイヤーが多数訪れ、いつも賑わっています。
こちらは、ポルトガルにあるクチポール社のショールーム。
クチポール社 代表 デイビッド氏の実兄でもあり、カトラリーデザインも手掛けるジュセ氏が設計。(・・・素敵過ぎます!)
クチポールのシンプルかつスタイリッシュで洗練されたデザインは、インハウスデザイナーによって手掛けられています。
クチポールのカトラリーは全てポルトガルにある自社工場にて1つ1つ丁寧に製造されています。クチポール社もマシンメイド+ハンドメイドのハイブリッドな製造方法で、全工程を自社工場にて行っています。
見てください!この絶妙な曲線を描いたフォークの金型。
カトラリーの口当たりが良いと、お料理の美味しさはグッとUPします。(・・・これは嘘のような本当の話。)
日本では「写真映え」で人気のクチポールですが、是非 その口当たりの良さを意識しながら食べてみていただきたいです。
とても繊細なデザイン形状をしているクチポールのカトラリーは、一人前に研磨作業ができるまでに何年もの修行が必要なのだとか。
全ての工程において、熟練職人の手が加わり、美しいカトラリーが完成します。
地抜き(ベースとなる形状を制作)⇒ ロール加工(実際に口に入る部分を薄く伸ばしたり等、バランス調整)⇒ 成型(数工程)⇒ 柄付け ⇒ 研磨 ⇒ 洗浄 ⇒ 検品・・・の工程を経て、美しいカトラリーが完成します。
・・・簡単に書いてしまいましたが、その工程数はカトラリーの種類によっても異なり、決してマシンメイドだけでは成し遂げることができません。
日本でも大人気、クチポールのアイコン的な存在でもある「GOA(ゴア)」シリーズ。マット仕上げのステンレスに、まるで木のような樹脂製ハンドルが組みわせられ、洋食のみならず和食にも合わせやすいデザイン。
同仕様でお子さま用のカトラリーもあります。(写真中央・ALICE(アリス)シリーズ)
GOAシリーズは、ステンレス部分とハンドルカラーに多数の組みわせがあります。思わず集めてしまいたくなるのがクチポール・・・(沼です。。。笑)
ブランドページにも書きましたが、現在 クチポールのカトラリーデザインを模した安価なものが流通しています。はっきり言います、全く別物です・・・!
クチポールのカトラリーは安価なものではありませんが、世代を超えて永く愛用できるクオリティ、デザイン性と機能性を兼ね備え、なによりも食事が美味しくなること・・・を考えると、決して高いものでは無いかもしれません。
是非 ご自宅でのお食事シーンを思い浮かべながら、お気に入りのデザイン・カラーを探してみてくださいね。